エッセイ

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熱暑もたらすダブル高気圧(2025.10月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 秋なのにい。さすがに本誌がお手許に届く頃には10月らしくなっていると思うが、9月になっても猛暑日が記録されたし、8月には群馬県伊勢崎市が41.8℃で最高を更新、静岡市と埼玉県鳩山町で41.4℃、その他の地点...
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温暖化の前に気温を考える(2025.9月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 今年の夏は暑かった。長らく日本の最高気温は1933(昭和8)年の山形市で40.8℃だったが、地球温暖化の問題が広く知られるようになった2007年に、埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9℃が記録された。わず...
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関税交渉とアラスカLNG(2025.8月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 トランプ大統領が次々と繰り出すMAGA政策は、先行きがまったく不透明な混乱を世界の政治経済、さらには社会にもたらしている(MAGAは Make America Great Again「アメリカを再び偉大に」...
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夢の現実 リチウムイオン電池(2025.7月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 吉野彰博士がノーベル化学賞を受賞した2019年以降、リチウムイオン電池についての理解と期待が高まった。それを機にパソコンやスマホなど自分たちの生活の身近にある便利なIT機器の、目に見える小型化と軽量化に関わ...
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電池を「非専門的」に語ると(2025.6月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 専門家は難しいこと知っているが、やさしいことも難しく語る癖がある――こう喝破したのは誰であったか。同感する私は、だから本稿では電池について「非専門」の立場で述べることにしよう。 まず「電池」を見て、私たちは...
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ラジオとは無線音声通信だ(2025.5月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 今年は昭和百年であるとともに、放送百年だそうだ。「昭和百年」は1926年12月25日から31日までを昭和元年とし、そのまま続いたとすると今年が百年にあたるという意味である。実際の元号が1989年1月8日以降...
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原発、ゼロから活用に大転換(2025.4月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 佐々木朗希投手は3月11日(日本時間)、所属するドジャース球団を通じてコメントを発表した。「自分が小学生だったあの日から14年という月日がたち、今こうして新しい挑戦をさせてもらえることに、これまで支えてもら...
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広重の「十七番」は興津宿(2025.3月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 立春が過ぎているのに最強寒波の警報が連発されて、日本列島が広く大雪に見舞われた週末(2月9日まで)だった。さいわい私の寓居がある静岡県の東部は例年、雪が降ることが少なく、今年も霊峰富士の冠雪を美しく眺められ...
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事業家ジョージ・ミッチェル(2025.2月号)

月刊LPガス エッセイ★湯川裕光 先月号でシェール革命が終焉したのか否かを扱った際に、シェールガス採掘の成功の鍵となった技術革新を推進した企業家については名前も触れず、わずかに3行、しかもカッコ書きの中で、(1998年にミッチェル・エナジー...