厳密な検査で業界への信頼確保

年頭所感

日本エルピーガス機器検査協会 葛西 信二 理事長

 令和8年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げる。旧年中は、検査業務等の運営に際し、業界関係者の皆さまより格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げる。
 昨年を振り返ると、世界的なエネルギー価格は比較的安定していたものの、資材・部材コストの上昇や人材確保のための賃金の増加などにより、わが国の事業環境は一層厳しさを増している。LPガス業界においても、安定供給と安全確保を最優先にしつつ、環境負荷の低減や人材確保などの社会的課題の解決に向け、取組みが進められた。
 私どもLIAでは、持続可能な事業運営体制の確立を目指し、令和4年度から令和5年度にかけて事業所の再編を行い、今年度は本部事務所の最適化を実施し、経営資源の合理化に努めてきた。さらに、第三者認証機関としての使命を果たすべく、厳密な検査業務を遂行し、消費者の安心とLPガス業界への信頼確保に努めてきた。

 また、LPガス業界では脱炭素社会の実現に向けた新たな挑戦として、再生可能DME(rDME)の導入に関する取り組みが進展した一年でもあった。rDMEはLPガスとの混合利用により温室効果ガス削減に寄与する次世代燃料として注目されている。LIAとしても、次世代燃料に対応する供給機器の検査方法の確立や検査体制の整備に向け、積極的に検討を進めていく。
 本年は、マイコンメータの第5期交換需要期を迎える前年にあたり、LPガス供給機器の検査数量が増加する見込みだ。この大きな節目に際し、改めて安全・安心の確保を第一に、検査品質の維持・向上と安定したサービス提供に努めていく。
 さらに、ISO9001およびISO14001に基づくマネジメントシステム審査事業においては、事業者の品質管理・環境管理の取り組みを支援するとともに、プライバシーマーク審査事業においても、個人情報の適切な保護体制の確立に資するべく、事業に取り組んでいく。これら両審査事業を通じ、LPガス業界のさらなる発展に寄与していく。
 LPガスは分散型エネルギーとして、災害時の地域におけるエネルギー利用のレジリエンスの確保のみならず、環境負荷低減にも寄与する重要な役割を担っている。私どもは、業界の皆さまと協力しながら、LPガス供給機器の安全確保に努めていく。また、第三者認証機関として公正・中立な立場を保ちながら社会的責任を果たし、業界の信頼性向上に貢献していく。
 結びにあたり、皆さまのご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げる。本年もどうぞよろしくお願い申し上げる。