月刊LPガス エッセイ★湯川 裕光
それにしても、今年の夏は暑かった。台風10号による豪雨の被害も大きかったが、その前後は酷暑による熱中症などを警戒し、警告する情報が多く発信されていた。たしかに強烈な暑さへの対策を各家庭で疎(おろそ)かにしないことは必要だが、いささか問題ありと思うのは、テレビのワイドショー等でしきりに「エアコンをつけるなどして…」と、推奨していたことである。
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湯川裕光
作家。1950年、東京に生まれる。東京大学法学部卒業。『安土幻想』『小説古事記成立』など歴史小説を書き、『マンマ・ミーア!』『異国の丘』など、劇団四季のミュージカルの台本も手掛ける。『瑤泉院』は稲森いずみ、北大路欣也主演でテレビ東京の正月10時間ドラマの原作になった。現実政治に携わったこともある。


