西日本の中核拠点、記念式典と地域交流イベントを開催
YKK APは11月7日、九州製造所(熊本県八代市新港町)の操業50周年記念式典を開催した。
九州製造所は、1975年2月に同社国内4番目の製造拠点として、アルミ建材の素材から加工までを担う一貫生産工場として操業を開始した。2016年の熊本地震による被害を乗り越え、現在は住宅やビル用のアルミ窓、アルミ樹脂複合窓、門扉やフェンスなどのエクステリア商品、産業用形材などを生産し、西日本地域および全国各地へ供給する中核拠点となっている。
同製造所は、プロユーザーを対象としたガーデンエクステリアの提案施設「エクステリアパーク」や窓の断熱性能を体感できる「P-STAGE八代」、エクステリア施工技能者育成のための研修施設「DO SPACE 九州」を併設し、コミュニケーション基地や技能伝承の役割も担う。また、敷地内の円形池を活用し、工場排水の水質監視を行うなど環境負荷低減に取り組むほか、2010年からは、絶滅危惧種であるニホンメダカの飼育・寄贈を通じて、地域社会との”つながり”を推進する環境教育支援活動を継続している。
記念式典では、安全祈願と、今後の持続的成長の誓いとしての植樹が行われた。また、祝賀会には地元自治体の代表者や取引企業など合計53人が参加した。
九州製造所は、敷地面積34万2000平方メートル、延床面積21万6300平方メートルで、従業員数は900名(2025年4月1日現在)である。今後も事業活動に関わるすべての工程においてCO2の削減、資源の循環利用、生態系への配慮を徹底し、地域や自然環境と調和したモノづくりを進める。


