ガスパルグループ、第38回「保安の日」開催 全社的にさらなる高みへ挑戦

企業動向

ガスパルグループ(東京都品川区、橋本俊昭社長)は7日、第38回「保安の日」を開催し、保安ナンバーワン企業を目指してさらなる保安の高みへ挑戦することを誓い合った。スローガンには、「見過ごさない、見逃さない。チームで高める保安の価値」を設定。ポスターでは、社員一人ひとりが当事者意識を強く持ち、チームで声を掛け合うことで保安の価値を高めていく様子を表現した。

「保安の日」スローガンポスター

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保安の日は、2006年の行政処分を機に従来の保安を見直し、二度と同じような失敗を繰り返さないようにと全社員で誓い合い、保安意識の高揚や保安ナンバーワン企業を目指した議論を行う日として制定したもの。毎年2月と8月に実施している。当日は社長メッセージの発信や表彰式に加え、討議イベントを行いながら、スローガンポスターの開示、事前イベントとして保安技能コンテストなどを行い、社員のスキルや知識を磨き続けている。

討議イベントでは、各拠点・部門ごとに他社で発生した不正事例を基に自社で起こり得るリスクを考え、「チームで防ぐ」ことの重要性を話し合った。また、「ガスパルグループの保安体系図」の内容について、顧客視点で自社の価値を伝えるワークを実施。保安体系図は、グループの自主保安活動の内容を「液化石油ガス安全高度化計画2030」と照合しまとめたもの。

社員に向けたメッセージで橋本社長は、「『チームで高める保安の価値』を実現すべく、所属組織を超え、委託会社様・施工会社様などとの連携を格段に高めていくことが重要です。保安に対する当グループの考え方や目指すものを各協力会社様にしっかり理解いただくとともに、お客さまの命を守る仲間・チームとして、われわれが実践している『考え方+手順+確認』を実践することを求めていきましょう。『安全に万全はない。人はエラーやミスを犯すもの。だからこそチームで声を掛け合い複数の目で確認する。』、この点を強く心に刻み、本日をさらなる保安の高みへ挑戦する決意の日にしてください」と呼びかけた。

保安技能コンテストでは、保安業務の技能と知識の向上を目的に開栓業務をロールプレイングし、供給開始時点検・調査や周知、14条書面の交付など一連の流れを審査した。審査項目は「適切な点検・調査ができているか」「分かりやすく丁寧な説明ができているか」に加え、身だしなみや言葉遣い、お客さまへの接遇なども採点対象となる。

今大会では、お客さまアンケートで優秀な成績を収めた社員の中から予選大会を勝ち抜いた5人が決勝大会に進出。ガスパル中国岡山販売所の出原竜太さんがチャンピオンを獲得そた。給湯器点検の際に手鏡とライトを活用し細部まで確認を実施したことや、周知の際に専門用語を使用せずお客さま目線で分かりやすく説明したことなど、丁寧で正確な対応、お客さまを気遣う姿勢が評価された。

橋本社長(左)と出原さん