アストモスエネルギー、最新鋭タンカーが命名式 6隻目の二元燃料エンジン搭載

企業動向

アストモスエネルギー(東京都千代田区、山中光社長)は5日、香川県坂出市の川崎重工業坂出工場において日本郵船(東京都千代田区、曽我貴也社長)と共に、アストモス船団で26隻目となるVLGC(大型LPガスタンカー)「LUNA PATHFINDER(ルナパスファインダー)の命名式を執り行った。命名式には、アストモスエネルギーからは佐藤利宣副社長が出席したほか、同社の取引先が立ち合った。

大型LPガスタンカー「LUNA PATHFINDER」

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同船は2022年以降、6隻目となる重油とLPGの二元燃料エンジンを搭載した最新鋭船で、LPGを燃料として使用する場合、従来の重油専燃船と比較して排出ガス中のSOx(硫黄酸化物)が95%以上、CO2が20%以上削減することが可能。また、軸発電機を搭載しており、主機からプロペラへとつながる軸の回転を利用した発電により、さらなるCO2排出削減が期待される。

さらに昨年竣工した姉妹船3隻に続き、LPGに加えてアンモニアの積載にも対応しており、将来的なエネルギー転換や脱炭素社会の実現に貢献できるアンモニア輸送にも対応可能。同一航海の中で貨物タンクごとにLPGとアンモニアを分けて積載することができる。

アストモスエネルギーは、最新鋭船の導入を通じて環境負荷低減という世界的課題に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、より一層のエネルギーの安定供給を目指していく方針だ。

【船の概要】
全長=229・90m▽型幅=37・20m▽深さ(型)=21・90m▽夏期満載喫水(型)=11・65m▽積載容量=約8万6920㎥