カメイ株式会社は、宮城県刈田郡蔵王町において、AIを活用したスマート農業システム「ゼロアグリ」を導入したアスパラガス栽培事業を開始すると発表した。2026年4月より実証栽培を開始し、2027年度から段階的に事業化を進める予定である。
本事業は、高齢化や担い手不足、労働負担増大など、日本の農業が直面する構造的課題に対応する取り組みである。蔵王町は冷涼な気候と昼夜の寒暖差、豊富な水資源を有しており、アスパラガス栽培に適した条件を備えることから、実証フィールドに選定された。比較的高単価でブランド化が期待できる作物としてアスパラガスを対象とし、将来的な「蔵王アスパラ」のブランド確立を目指す。
事業では、アスパラガス用高畝ベンチキットを活用し、栽培・収穫作業における腰やひざへの負担を軽減する。さらに、AIスマート農業システム「ゼロアグリ」が土壌センサーや日射量、気象データを解析し、潅水・施肥を自動制御することで作業の省力化と収量の安定化を図る。既存のスマート農業導入事例や初期実証の知見に基づき、収量向上および肥料使用量削減が期待される。
今後はカメイを主体とし、蔵王町や農業団体と官民協業型プロジェクトを構築する予定である。また、再生可能エネルギーの活用を通じて農業分野のエネルギーコスト低減や環境負荷軽減を図り、持続可能な産地運営を目指す。
蔵王町農林観光課は、本事業を「地域農業の新たな可能性を広げるモデル」と評価しており、将来的な地域活性化への貢献を期待している。みやぎ仙南農業協同組合も、技術普及と営農支援を通じてアスパラガス産地形成とブランド確立に協力するとしている。


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