LPガス業界人のためのリテラシー向上講座④
エネルギー事業コンサルタント 角田憲司
現状をどう見るか
4月2日に省令改正の第2弾が施行され6月23日に第12回液化石油ガス流通WGが開かれて以降、LPガス制度改革の動きは止まっている。だが今は各事業者が省令事項に沿って粛々と対応すればよいだけの時期であり、さほど気にすることはない。ただし、唯一気がかりなのは「通報フォームに基づく取り締まり」が本番である施行後の今、機能しているかという点である。規制当局がどう動いているかは不明だが、市場を見るかぎり「止まっている」ようである。「正直者が馬鹿を見ない」ことを目指して運用確保策の「目玉」として通報フォームを設置しただけに、それがあまりにも機能しないと「正直者」として振舞おうとしてきたLPガス事業者の幻滅と不信を生み、法令順守意識の維持にも支障が出かねない。規制当局にはここだけは何とか注力してもらいたい。
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エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
プロフィール
1978年東京ガスに入社、家庭用営業・マーケティング、熱量変更部門、卸営業などに従事、千葉ガス社長、日本ガス協会地方支援担当理事を経て、現在、コンサルティングなどを行う。
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