静岡県協など9団体、静岡県高圧ガス・危険物防災訓練実施 事故拡大防止の対応など確認

業界動向

静岡県(鈴木康友知事)や静岡県LPガス協会(渡邊芳隆会長)など9団体は10月15日、裾野市運動公園で令和7年度静岡県高圧ガス・危険物防災訓練を実施した。

LPガスバルクローリの緊急措置訓練の様子

訓練内容は「基礎訓練及び実験の部」として、①アセチレンガス逆火阻止実験②カートリッジ缶燃焼実験③モノシラン燃焼実験④液化酸素燃焼実験⑤冷媒ガス漏えい事故時の処置訓練⑥LPガス比較燃焼実験―の6項目を実施。続く「総合訓練の部」では、①デバルバー装置取り扱い緊急措置訓練②LPガスバルクローリの緊急措置訓練――の2項目を行った。来賓には、裾野市の村田悠市長や同市議会の井出悟議長が招かれた。

基礎訓練及び実験の部⑥LPガス比較燃焼実験は、静岡県協から14人が参加。20kg容器を使って燃焼遮断実験を行った。遮断効果の検証と併せ、気体と液体の状態での比較燃焼、粉末消火器による商家の有効性の確認も行った。総合訓練の部②LPガスバルクローリの緊急措置訓練は、実際にローリー車や消防車、パトカーなどが出動する大掛かりなもの。交通事故でローリー車からガス漏えいが発生した想定で、通報などの初期活動や消防・警察と連携したガス漏えい対応などを実演した。

閉会式では富士山南東消防本部の鈴木清明消防長の講評後、静岡県協の渡邊会長が閉会のことばを述べた。