色にエネルギーを感じるか?(2024.9月号)

エッセイ

月刊LPガス エッセイ★湯川 裕光

 パリ五輪2024は8月11日、17日間の日程を終えて閉幕した。日本のわれわれはどうしても、コロナ禍で「一年延期、かつ無観客開催」になった東京大会を回顧しつつ見てしまうが、パリには賑わいと華やかさが戻ったのは確かである。大会の運営、そして個々の競技の進め方や選手たちの成績について、感想があり意見もあるのは当然だが、本欄はそれを論じる場ではない。そこで期間中は、テレビ・新聞・ソーシャルメディア等で露出の機会は多かったのに、実はほとんど紹介されなかった「五輪マークの色」について、取り上げようと思う。

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湯川裕光
作家。1950年、東京に生まれる。東京大学法学部卒業。『安土幻想』『小説古事記成立』など歴史小説を書き、『マンマ・ミーア!』『異国の丘』など、劇団四季のミュージカルの台本も手掛ける。『瑤泉院』は稲森いずみ、北大路欣也主演でテレビ東京の正月10時間ドラマの原作になった。現実政治に携わったこともある。