LPガス業界人のためのリテラシー向上講座 ①
エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
流通WGが示した「ある限界」
「やはり無理だったか」。三部料金の徹底に係る改正省令の施行後初のWGとして6月23日に開催された「第12回液化石油ガス流通WG」を傍聴して、筆者は思わず嘆息を漏らした。この時点でのLPガス事業者の最大の関心事は「設備貸与ありのケースにおける設備料金の外出し表示に関して規制当局は省令施行後にどんな取り締まりを行うか」だった。とりわけ設備貸与がありながら設備料金を「0円」「該当なし」とする事業者に対して、「上乗せしていない」との説明責任を果たさなければ規律違反に問うとずっと警告してきたが、実際、どう動くのかが焦点だった。
WGでは事務局が「設備料金の外出し表示の状況調査」により、こうした事業者が「一定程度、存在する」とし、調査で判明した「0円」「該当なし」とする理由を列挙した。
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エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
プロフィール
1978年東京ガスに入社、家庭用営業・マーケティング、熱量変更部門、卸営業などに従事、千葉ガス社長、日本ガス協会地方支援担当理事を経て、現在、コンサルティングなどを行う。
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