LPガス業界人のリテラシー 序
エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
はじめに
筆者はガスエネルギー業界向けに各種の情報を発信している業界OBコンサルタントである。都市ガス業界が長かったが、LPガス事業やコミュニティガス(当時は簡易ガス)事業も経験しており、都市ガスやLPガス事業者へのコンサルも行っている。
LPガス業界との関わりでは、オール電化対策、電力・都市ガス自由化対策、カーボンニュートラル対策など時々の関心事の解説を依頼されることが多かったが、現在は何といってもLPガス商慣行の是正を目ざした液石法省令改正への対応が多い。その話題には次回以降触れるが、30年もの長きにわたってLPガス業界のあり方を考えてきた筆者が今、ミッションとしているのは「不透明かつ試練が待ち受けるLPガス業界の将来を自らの意思で切り拓けるよう、LPガス業界人のリテラシー向上に貢献すること」である。「リテラシー」とは聞き慣れない言葉だが、「ある分野に関する知識や判断力、活用する能力」であり、ビジネスの場では「情報を適切に理解、解釈して活用すること」というニュアンスで使われることが多い。
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エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
プロフィール
1978年東京ガスに入社、家庭用営業・マーケティング、熱量変更部門、卸営業などに従事、千葉ガス社長、日本ガス協会地方支援担当理事を経て、現在、コンサルティングなどを行う。
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