LPガス業界人のためのリテラシー向上講座 ⑨
エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
デジタル民主化
今、エネルギー事業回りでも予想以上に速いスピードでデジタル技術の実装が進んでいる。ひと昔前の「IT化」と呼ばれていた時代では、業務に必要な情報システムを「内製化」できるかどうかが企業のIT格差になっていた。たとえば都市ガスでは一定規模以上の事業者は「CIS(顧客管理システム)」を内製化するのが当り前で、開発に多大な費用と時間、手間をかけていた。
だが今は、「ノーコード・ローコード化」「クラウド化」が急速に進展し、自社プログラミングや自社システム保有をしなくても、自社の事情に合わせたデジタルアプリを導入することでデジタル技術を実装できるようになった(デジタル民主化)。ただし単品のデジタルアプリ導入ではどうしても「当該業務だけに恩恵が出る部分最適化」になってしまうという課題があったが、これも今では「API連携」と呼ばれるテクノロジーにより改善されつつある。「API」とは「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略であり、独立したシステムやアプリケーション同士の連携でデータ供給ができる。列車にたとえるなら「通路付きの車両連結器」のようなものである。これによりどの企業もクラウドアプリを有効活用でき、自社の事情に合わせた全体最適化への接近が可能になった。
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エネルギー事業コンサルタント 角田 憲司
プロフィール
1978年東京ガスに入社、家庭用営業・マーケティング、熱量変更部門、卸営業などに従事、千葉ガス社長、日本ガス協会地方支援担当理事を経て、現在、コンサルティングなどを行う。
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