浴室用「お掃除ラクラク鏡」DLCコーティング技術が「岩木賞」最高賞を初受賞

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 TOTOは、「水垢汚れを抑止するDLCコーティング技術とそれによる浴室鏡の開発」で、「第18回 岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の大賞を受賞した。岩木賞の受賞は初めてである。
 岩木賞は、表面改質およびトライボコーティング分野で顕著な業績を上げた個人・法人・団体を顕彰する賞で、故・岩木正哉博士の偉業をたたえて2008年に創設された。贈呈式は理化学研究所(和光地区)で2026年2月20日に執り行われた。
 受賞対象は、TOTOの主要なシステムバスルームに2016年2月から標準搭載されている「お掃除ラクラク鏡」に採用されている技術である。同鏡は、鏡の表面にコーティングされた「DLC=ダイヤモンドライクカーボン」の極薄膜(厚さ10ナノメートル)により、鏡の見え方や明るさを維持しつつ水垢の固着を防ぎ、水垢が付着しても簡単な手入れで落とせる機能を有する。
 鏡へのDLC成膜は前例がなく、水垢除去に効果的な組成や成膜方法、専用の生産設備を装置メーカーと共同開発した。グループ会社のTOTOマテリア土岐工場(岐阜県土岐市)にDLC成膜ラインを構築し、生産開始から10年で累計200万枚以上の「お掃除ラクラク鏡」を出荷した実績がある。
 DLCは自動車部品や機械部品に用いられることが多いなか、TOTOは日常的に目に触れる浴室の鏡にこれを適用し、機能改善と普及を進めてきた。この取り組みが高く評価され、今回の大賞受賞に至ったとしている。