未来予測
テクノロジーが変えるビジネスの常識①
中小企業診断士 西 優
中小企業診断士として、日々多くの中小企業の経営革新を支援している。昨今は生産性向上の切り札として「生成AI」の導入支援に奔走する毎日だ。私の支援は、単に流行りのツールを紹介して終わりではない。まずは企業の業務フローを詳細に可視化し、「どの業務をAIに代替させるべきか」という選定から入る。その上で、実務に即した導入提案を行い、現場社員が実際に使いこなせるようになるまでの操作研修や、社内ルールの策定までを伴走型で支援している。
この伴走支援を通じて、業種を問わず共通する深刻な悩みに行き着く。それは「人が採れない」「ベテランの技術が継承されない」という構造的な課題だ。
私は、この閉塞感を打破する一手として「生成AI」の活用を提案しているが、多くの経営者はこれを単なる「便利な文章作成ツール」と認識していないだろうか。それは非常にもったいない誤解である。
ChatGPTの開発元であるOpenAI社は、AIの進化を5段階に定義している。これを知れば、AIが単なる事務処理ツールではなく、将来的に「経営の意思決定」や「組織運営」を担う存在になり得ることが見えてくる。
本連載では、テクノロジーが変える「ビジネスの常識」を予測し、皆様の経営に新たな視座を提供したい。初回は、AIの進化がもたらす「働き方」と「経験」の再定義について解説する。
記事の続きの閲覧は会員(定期購読者)のみに制限されています。全文を読むには ログイン してください。
西 優 氏
プロフィール
にし・まさる
2005年に東京大学大学院を修了。上場企業勤務、起業、中小企業勤務を経て、2019年に中小企業診断士として独立。多様な企業規模・成長段階での実務経験を生かし、中小企業支援に取り組んでいる。



