宮崎県LPガス協会、販売店向け注意事項を公表 新燃岳噴火でホームページ掲載

業界動向

宮崎県LPガス協会(後藤拓郎会長)は6月24日、新燃岳噴火に伴うLPガス販売店向けの注意事項をまとめた文書を同協会のホームページで発表した。

主な内容は以下のとおり。降灰地域で屋外にある給湯機などが使えない場合は給気口の灰を取り除く。需要家から避難などの連絡を受けた時は容器の元バルブを閉め再使用時に販売店に連絡する旨を記した連絡票などを貼付する。容器を開栓し機器を再使用する時に需要家宅や施設にある消費設備などの安全性を確認する。高圧ホースを通じて調整器内部に砂粒物が入り込まないよう灰を十分に除去してから容器交換を行う。通気口の詰まり防止のために灰を十分に除去してから調整器はポリエチレンフィルムやビニール袋で覆う。灰に含まれる硫黄分が腐食を進行させガス漏れなどを引き起こす危険性があるため調整器、ガスメーター、容器やバルク貯槽に付着した灰はできる限り除去する。

需要家への周知事項としては、降灰に混じる硫黄分などのためにガスコンロ使用時に炎が黄色に変色する可能性があるが使用に当たっての問題はないこと、火山灰の室内への入り込み防止のために窓を閉め切ってガス器具を使うと業務用施設で給気・換気不足のためCO中毒事故発生の恐れがあること、避難時または避難先からの帰宅時には販売店に連絡すること―を挙げている。

新燃岳周辺市町村の災害対策本部と連絡を密に取り、LPガス関連の協力要請には速やかに協力することを要請。噴火時や火砕流発生時には二次災害防止のため活動に当たっては自身の安全確保を最優先させることを呼びかけている。

鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山の新燃岳は6月22日に7年ぶりに噴火し、2日現在も噴火が続いている。