日本コミュニティーガス協会近畿支部奈良県防災会(瀬川敬永会長)は6月13日、奈良市の奈良ロイヤルホテルで令和7年度定時総会を開き、総合防災訓練の実施などの事業計画を決めた。
[um_loggeddin]冒頭あいさつで瀬川会長は、総合防災訓練への協力を呼びかけた。議案審議では全議案を原案どおり承認した。主な事業は秋季通報・出動訓練、春季通報・出動訓、総合防災訓練。
議事の後、来賓の中島健一・中部近畿産業保安監督部近畿支部保安課長は「コミュニティーガスの事故は全国的に減少傾向で、近畿支部管内でも低い水準で推移しているが、他工事事故やCO中毒事故などについては引き続き注意が必要と考える。地震や津波では今年3月、政府が南海トラフ大地震の新たな被害想定を公表している。地震、津波はいつあるか分からないが、あるものと想定しての備えを引き続きお願いしたい」とあいさつした。
日本コミュニティーガス協会近畿支部の西井康博副支部長は来賓あいさつで「世界的な脱炭素の流れの中、エネルギー産業は変革期を迎え、ビジネス転換を求められることになる。厳しい環境だが、近畿支部は引き続き保安技術の向上、ガス事故防止の取り組みを各府県防災会とともに取り組んでいきたい」と述べた。
総会後、中部近畿産業保安監督部近畿支部保安課による保安講習会が行われ、講師の福田晃之産業保安職が令和6年度の旧簡易ガス事業に係る立入検査実施状況、近畿支部管内のガス事故発生状況、ガス事故発生時の対応などについて説明した。令和6年度の立入検査は17事業者に実施、文書による改善指導が4事業所だった。
◎8部構成で総合防災訓練
総会前に開かれた防災訓練全体会義で、実施要領などを決めた。この訓練は近畿2府5県の防災会が持ち回り年1回実施している。奈良防災会は10月3日に大和郡山市まほろば健康パークで行う。訓練内容は、破損埋設管復旧、CO中毒事故防止啓発、S型マイコンメーター安全機能実演など8部構成。[/um_loggedin]