日本グリーンLPガス推進協議会など、LPガス合成研究がNEDO採択、先行研究を継続し商用化検証も

業界動向

日本グリーンLPガス推進協議会(田中惠次会長=ジクシス社長)とエヌ・イー ケムキャット(=NECC、東京都港区、遠藤晋社長)は5月27日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」で提案した「カーボンリサイクルLPガス合成技術の社会実装課題解決に向けての研究開発」が、助成事業として採択されたと発表した。

推進協とNECCは、22~24年度のNEDO委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電技術推進事業/カーボンリサイクル技術の共通基盤技術開発」について、国立開発研究法人産業技術総合研究所も含めた3者共同で進めてきた。同研究開発は、再エネ水素や発電所などから回収したCO2を原料に製造されるDME(ジメチルエーテル)から触媒反応によってカーボンニュートラル(CN)なLPガスを高い収率で合成する基盤技術の研究開発を行うもの。

今回採択された研究開発は25年度から開始し、カーボンリサイクルLPガス合成の社会実装に向けて研究をさらに発展させ、CN社会の実現に取り組む。リサイクルCO2とグリーン水素からメタノール/DMEを中間体としたLPガス製造について、LPガス合成までの一貫したプロセスの検討や、社会実装に必要な商用化検証と社会実装事業化計画の策定を行う。