岩谷コスモ水素ステーション合同会社(東京都港区、喜村博社長)は3月27日、岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所の開所式を開いた。同社はコスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングと岩谷産業が水素ステーション事業協業のため設立した会社。同ステーションは東京都交通局の有明自動車営業所(東京都江東区)内にあり、都が運行する燃料電池バスへの水素充填を行う。国内初のバス営業所内の水素ステーション。
製造基地などから液化水素を陸上輸送して充填を行うオフサイト型の同ステーションは、貯槽にバス20台分の充填量に当たる約3 0 0 0 ㎏ の液化水素を貯めることができる。気化器で気化させた水素をポンプで82MPaまで昇圧し高圧蓄圧器に一時的に貯蔵しディスペンサーで充填する。国内水素ステーション初採用となる国産の三菱重工製の液化水素ポンプは1時間で、バス8台分の120kgの水素を充填できる能力をもつ。2台設置し同時充填も可能なディスペンサーでは、バス1台分の水素15kgを10分間で充填できる。
開所式には主催者の喜村社長ほか、岩谷産業の牧野明次会長、コスモエネルギーホールディングスの山田茂社長、コスモ石油マーケティングの森山幸二社長が参列。来賓として、資源エネルギー庁の伊藤禎則省エネルギー・新エネルギー部長、東京都の松本明子副知事と田中禎一産業労働局長を招待した。
このコンテンツは会員のみに制限されています。 ログイン してください。