東京ガスエンジニアリングソリューションズ(=TGES、東京都港区、小西康弘社長)と沖縄ガス(沖縄県那覇市、湧川直明社長)は、琉球大学病院と琉球大学医学部で災害に強いエネルギーシステムを導入し、4月1日に全面運用を開始した。
停電時も発電可能なガスコージェネレーションシステム(CGS)を採用した。沖縄ガスの災害に強い中圧導管を延伸し都市ガスを供給することで系統電力停電時も電気と熱の供給継続を図る。災害時の医療救護活動で中心的な役割を担う災害拠点病院の活動を支える。TGES独自のエネルギーマネジメントシステム「ヘリオネットアドバンス」も導入。気象情報や施設の稼働状況を元に高精度なエネルギー需要予測・最適自動制御を行うことで省エネ・省CO2を推進する。
琉球大学西普天間キャンパス内に構築したエネルギーシステムではTGESがシステム設計、施工、エネルギー調達、メンテナンス、監視、オペレーションまでを一括して行う。琉球大学は初期投資不要でエネルギーサービス利用料を対価として支払う。TGESにとって国立大学法人でのエネルギー関連業務を総合的に請け負うエネルギーサービスプロバイダー事業の採用と、沖縄県内の医療機関にエネルギーサービスを提供するのは共に初めてとなる。