日本エルピーガスプラント協会、23 年のデータ公表製造事業所等における保守検査の不具合とその解説

日本エルピーガスプラント協会(=JLPA、廣田博清会長)は昨年11月、2023年度の「製造事業所等における保守検査時の不具合収集結果及び解説」をウェブサイトで公表した。JLPAでは例年、収集結果と解説を機関誌「L P ガスプラント」の秋季号に掲載、配信希望者にはメールで情報提供している。JLPAは検査事業者だけでなく広く一般に情報提供している理由について「日常的に設備の保安・保全を担う人にも設備の点検・整備と更新提案・計画に役立てていただくため」と説明している。 

LPG定置式プラント貯槽開放検査(精密検査)で17~23年度に発生率の高かった不具合は、遮断弁耐圧部の減肉、目視検査で確認された腐食、遮断弁操作機構(アクチュエーター)異常など。貯槽開放検査は05年施行の告示で完成検査後5年以内に初回の検査を行い、それ以降は10年以内に行うことと定められている。しかし、告示改正前の上限である5年以内で実施している貯槽が充填施設・消費施設ともに最多だった。 

地上設置の貯槽でガラス式液面計はガラスの破損や併用となるボールチャッキ弁作動不良のリスクがあるため、マグネットフロート式の割合が増える傾向にある。23年度実績ではガラス式液面計が27 %、マグネットフロート式液面計が59%の割合だった。 

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