鳴門ガス 中岸真史社長「即湯サービス」でかなえる未来

インタビュー

 給湯機器の故障で湯が使えなくなった消費者に対し、全国のLPガス事業者がLPガスが持つ強みを生かし自信を持って対応することで、地域社会に貢献できる未来をつくりたい──。2月に就任したばかりの鳴門ガス(徳島県鳴門市)の中岸真史新社長は、講演会などを通じ、給湯器故障時にガス給湯器と小型容器を一時的に設置する「即湯(そくとう)サービス」を全国に発信している。LPガスの強みを遺憾なく発揮できる「即湯サービス」なら地域社会で活躍する業界の未来を切り拓く事が可能であると、中岸社長は夢を語る。

 元来、内気なのだそうだ。広く業界に提案どころか、社内でも自分の意見を主張するのは苦手だった。コツコツと目の前の仕事を片付ける内向型。大学卒業後はグループ会社・中岸商店の一般高圧ガスの業務に就いた。1年半ほど経って、父である先代の中岸雅夫前社長(現会長)に命じられて鳴門ガスに移籍、LPガス事業に配属となった。消費者宅を回り、ガス機器の故障対応などを行いながら御用聞きに従事した。一般高圧ガスとは違い、一般消費者とコミュニケーションをとる機会が多くなった。「給湯器を修理すればとても喜ばれる。たくさんのありがとうをいただいた。L P ガス事業は本当に良い仕事だと気付いた」とキャリアの原点になった。

このコンテンツは会員のみに制限されています。 ログイン してください。