岩谷産業(大阪・東京、間島寬社長)は3月26日、大阪市のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターで「広がる水素の実装に向けて」をテーマに第18回イワタニ水素エネルギーフォーラム大阪を開いた。529人が参加し、高温ガス炉による大規模水素製造などに関する特別講演が行われた。
開会の辞で岩谷産業の間島社長は、「第7次エネルギー基本計画で水素の将来ビジョンが明確になった。水素社会推進法成立、化石燃料と水素との価格差を補助する価格差支援制度、拠点整備支援制度、これらにより水素供給事業者は投資計画を立てやすくなり大規模サプライチェーン構築の後押しになる。ただ、大規模サプライチェーン実現は時間を要することから足元で増加する国内水素需要への対応として、水素の国内製造強化が課題。資本業務提携したコスモエネルギーホールディングスと連携し、第4の液化水素プラント建設を検討している」と述べた。大阪・関西万博での水素燃料電池船運航などにも触れた。
来賓講演は、経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部水素・アンモニア課水素・燃料電池戦略室の宇田川法也室長による「水素を巡る最近の動き」。水素のサプライチェーン構築支援制度、拠点整備支援制度などを紹介した。
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