伊藤忠エネHL四国支社、高知東営業所を開設地域の重要なエネルギー供給拠点

企業動向

 伊藤忠エネクスホームライフ四国支社(本間啓介支社長)はこのほど、高知支店の安芸営業所および室戸営業所を統合し、これまでの中核充填所・奈半利LPGセンター(安芸郡奈半利町)を拡張させ、新たに高知東営業所として開設した。3月15日には現地で関係者らが集い竣工式を行った。高知東営業所は敷地面積2323㎡、延床面積211㎡。中核充填所として、非常用発電機や衛星通信電話なども備えている。

 開会あいさつで、伊藤忠エネクスホームライフの若松京介社長は、「今回の新しい営業所を地域の重要なエネルギー供給拠点として位置づけ、皆さまと強い信頼関係を築いていきたい」と述べた。安芸営業所と室戸営業所の統合については、「安芸営業所は南海トラフ地震による津波被害のリスク、大雨時の浸水のおそれが常態化するなど、BCP(事業継続計画)の観点からも移転の可否など数年にわたり検討していた。また安芸と室戸の営業所は小規模で少人数の事業所だったため、夜間の当番など社員たちの負担が大きいと問題も抱えていた。これらの課題を今回の新しい営業所の開設によって、少しでも軽減できればと考えている」と述べた。LPガスの業務に関しては、「奈半利L P G センターのプラットフォームが手狭だったことから、今回は拡張し従来以上に機能を強化することになった。高知東営業所は、これまでの安芸および室戸の二つの営業所の強みを生かしながら、よりハイレベルなサービスの提供に努めていきたいと思う。われわれはこれまで以上に皆さまとの協力関係、信頼関係を深めながら地域社会により良く貢献していく考えだ」と方針を示した。

 来賓を代表し、高知HLエネクス会の髙野雅史会長は、新営業所について「南海トラフ地震が万が一発生した場合は、東部の防災拠点としての活躍を期待している」と述べた。乾杯の発声は伊藤忠エネクスホームライフ四国支社の本間支社長が行った。「今回の統合により東部エリアでのシェアは約4割を占めることになる。非常に重要な拠点と位置づけ、さらに力を入れるべきエリアだと考えている」とし開宴。中締めあいさつで同高知支店の中村新支店長は、「今後は高知東営業所を拠点とし、皆さまと共に高知東部のエネルギーインフラを支えていきたい」と述べた。