リンナイ(名古屋市、内藤弘康社長)は15日、製造から10年以上経過した天井設置型の浴室暖房乾燥機において、経年劣化故障によりごくまれに発火に至るおそれが判明したため、点検・修理を無償で行うと発表した。
温風などを浴室内に循環させるファンモーター内部のリード線引き出し部が経年的に腐食することで短絡が起き、発火によって製品の焼損に至るおそれがある。
対象は2003年8月から20年8月に製造された同社製浴室暖房乾燥機。対象台数は「R B H-C 2 6 1 シリーズ」(2万2984台)、「RBH-C333シリーズ」(29万5069台)、「RBHM-C334シリーズ」(5万4345台)で、計37万2398台。
同社は、対象製品を使用中の消費者に対して、ただちに換気運転以外の使用中止を要望。対象製品と、その特定方法、専用問い合わせ窓口を案内している。浴室の天井に設置されており、本体から品番を特定することが困難のため、脱衣所などに設置されている浴暖リモコンから「ブランド名」「リモコン品番」「本体品番(型式)」を確認するよう呼びかけている。
対象製品を使用中の消費者を特定のうえ、発火防止の制御基板を取り付ける点検・修理を無償で実施。インターネット受付は15日から、電話受付は17日から開始する。点検作業については、制御基板の準備が整い次第開始する。設置先が特定されている場合には、ダイレクトメールなどを通じて点検・修理を案内する。 なお、同社ならびに同社製品の修理サービス代行店は、消費者からの申し出がない限り、点検・修理を行わない。また、点検・修理を実施する際は、消費者とあらかじめ約束した日時に、同社の身分証を携帯した担当者が訪問する。突然の訪問や電話は、点検詐欺の可能性があると注意を呼びかける。
同社は「このような事態が生じたことを重く受け止めており、お客さまに大変ご迷惑をおかけすることを心からお詫びする。今後、同様の事態が発生しないよう再発の防止に努めていく」とコメントしている。