ハウスドゥ住宅販売(東京都千代田区、冨永正英社長)はこのほど、同社のFC(フランチャイズチェーン)に加盟を検討している企業向けのオンラインセミナーを開いた。FC加盟店でLPガス事業者のエネチタ(愛知県阿久比町)から後藤康之社長が講演を行った後、ハウスドゥグループを統括するAnd Doホールディングス(東京都千代田区)の安藤雅弘会長(ハウスドゥ創業者)が加わり、後藤社長と対談を行った。
エネチタは、愛知県の知多半島でLPガス販売、SS、リフォーム、給湯器専門店、コインランドリーなど42店舗を展開中。そのうちハウスドゥFC加盟店を13店舗運営し、不動産売買・仲介を行っている。ハウスドゥ全国FC大会では、2024年から2年連続で店舗総合ランキング1位を獲得した実績を持つ。
看板を170カ所に
後藤社長は、加盟理由について「ブランド力」と「未経験でも成功できる仕組み」を挙げた。ブランド力は、イメージキャラクターに元プロ野球の古田敦也さんを起用するなどしている圧倒的な知名度を指摘。「ガス屋に不動産は任せてくれない。ガスのついでにやってると思わせたらだめだ。ハウスドゥという圧倒的なブランドが欲しかった」と語った。実際、お客さまアンケートでは、ハウスドゥだから安心できたという声が圧倒的に多いという。未経験でも成功できる仕組みは、SV(スーパーバイザー)の存在と充実した勉強会制度を挙げ、特にSVについて、「利用しないともったいない。販売から集客、店舗マネジメントまで自ら体験したことを教えてくれるので非常にありがたい」と強調。SVの指導どおりに最初から販促費、宣伝広告費に投資したことが成功につながったとも語った。
後藤社長が重視するのが、チラシや看板(野立て看板)、店舗で集客を図る戦略だ。特に看板は、知多半島で170カ所に設置している。「不動産の売買は人生に何度もあるわけではない。不動産に困った時の一瞬の時に最初に思い出していただける努力をすることが大事」と説いた。店舗前のノボリを大量設置して存在感を発揮させることにも注力しており、看板を見てハウスドゥに興味を持った見込み客が「どこ行けばいいかがすぐに思い立つ」導線をつくっている。さらに来店客の成約率を挙げる店舗での対応力も重要とした。
人材教育を重視
後藤社長と安藤会長の対談は、「会社を運営していく上で大事にしていること」「経営判断をする時に大事にしている指標」などがテーマ。会社運営は、人材教育を重視するのと並行して、育てた人間の行動量が成功を左右するという点で意見が一致した。経営判断については、後藤社長が生産性を重視する必要性を指摘。成果が出ていない状況に社長が早く気づいて改める必要性があるとし、「ダメな会社、ダメな社員はいなくてダメな社長しか世の中にいない」と断じた。安藤会長は、投資と浪費の違いを見極める必要性を説き、「将来のためになる無駄なお金は使うべきなのに、けちる経営者が多い。採用や育成はお金を使うべきだ」と訴えた。

