エア・ウォーター、大規模商用水素ステーション北海道初

企業動向

 エア・ウォーター(大阪市中央区、豊田喜久夫会長・CEO)は1日、札幌市が整備を進める水素モデル街区に、北海道初の大規模商用水素ステーション「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」の本格運営を開始した。 

 同ステーションは、燃料電池車に加え、FCバス、FCトラックなど大型商用車両の充填に対応、水素充填設備を2ライン搭載しメンテナンスやトラブル時にも充填できる運営体制としている。水素供給能力は5 0 0 N ? / h 以上、供給圧力82MPa。所在地は、札幌市中央区大通東5-12-22。2月2日~3月31日のプレオープンを経て、1日にフルオープン。営業は月~金曜が9時30分~17時30分、土曜は9時30分~12時40分。日・祝日、年末年始は休業。

 札幌市は、「水素エネルギーを活用した、災害に強く環境にもやさしいまちづくり」を目的に水素モデル街区の整備を推進しているこの取り組みの一環である水素ステーション整備事業の公募で同社提案が採択された。また、水素モデル街区に札幌市が後年建設を計画している集客交流施設への水素供給も予定している。

 エア・ウォーターは、札幌市豊平区と室蘭市の移動式水素ステーション、鹿追町の「しかおい水素ファーム ステーション」の道内全3カ所の水素ステーションを運営している。札幌市は、2030年にFCバス・トラック合わせて約20台の普及を見込んでいる。